『英単語帳は何周すれば単語が定着するの?』
『毎日勉強しているのに成果が感じられない』
このような悩みはありませんか?
英単語帳を手に取り、意気込んで学習を始めたものの、いつまで続ければいいのか見当がつかない。そんな不安を抱えている人は少なくありません。
「何周すれば十分?」「この勉強法で本当に効果があるの?」と自問自答の日々、心当たりがありますよね。

私も過去に苦しんだ経験があります。しかし、具体的な数値を知ることで迷い無く進むことが出来ました。
学習ノウハウを知ってからは、約12,000語の英単語を覚えることが出来ました。
実は、英単語帳の効果的な使い方には、科学的根拠に基づいたある法則があるのです。
「○周目からが本当のスタート」という意外な事実や、1日の最適な学習量を知ることで、効率的な学習サイクルを構築できます。
さらに、デジタルツールを活用した最新の学習法も取り入れることで、「単語力不足」という不安から解放され、自信を持って英語学習に励めるようになります。
このページを実戦したあなたの実力は、具体的には以下の通りになっているはずです。
- TOEIC900点、英検一級、そしてその先の英語マスターへの基礎が身につきます!
- 英語をツールとして使用できる最初のレベルに到達できます。
- 勉強法がわかり、リスニング、リーディングへの応用が可能になります。
英単語帳の周回の重要性


なぜ、英単語帳は繰り返す必要があるのでしょうか?
繰り返すことでしか得られない理由があるからです。



ここではその理由を解説したいと思います。
短期記憶と長期記憶を理解しよう!
記憶には以下の2種類があります。
- 短期記憶
- 長期記憶
短期記憶
短期記憶は、私たちが一時的に情報を保持する能力です。
例えば、電話番号を聞いてすぐにダイヤルする時に使う記憶がこれにあたります。しかし、短期記憶の容量は限られており、通常は15〜30秒程度しか保持できません。
長期記憶
一方、長期記憶は、情報を長期間にわたって保存する能力です。日々の生活での知識や、人生の重要な出来事などが、この長期記憶に格納されます。
英単語も最初は短期記憶に入り、繰り返し見たり聞いたりすると徐々に長期記憶に定着していきます。



英単語を覚えられないということは、まだ長期記憶に入りきっていない証拠なんですね!
反復学習の効果
反復学習の効果は、繰り返し単語に触れることで、自然と英単語が長期記憶にはいっていきます。
無理やりに覚え込もうとせずとも自然に定着していきます。
この『自然に』というのがとても重要です。



英単語が定着すると、単語が分かる⇒英文が読める⇒もっと勉強したい! という好循環が生まれます。
英単語帳は何周すべきか? 具体的な回数を知る!


短期記憶から長期記憶に情報が移行するには、どれくらいの反復回数が必要でしょうか?
回数を知ることで、漠然とした暗記の悩みを解決できます。
英単語帳は7周目からがスタート
驚くかもしれませんが、実は7周目からが本当の学習のスタートだと言えます。
最初の6周は、単語との「顔合わせ」程度です。7周目からようやく、ポツリ、ポツリと日本語が口から出てきます。
もちろん、中には2回目,3回目でパッと言える英単語も出てくるでしょう。しかし、4回目、5回目で同じように言えるかと言えばそうでない英単語が現れます。
これもやはり長期記憶に入りきっていないために起る現象です。



覚えたぞ! と過信せず、さらに英単語帳を回していきます!
長期間保持するためには何周必要?
長期記憶に定着させるには、最低でも10周以上は必要です。ただし、これは個人差が大きいです。
自分の習得ペースを把握し、必要に応じて周回数を調整していくことが大切です。
10周も出来るのか? と感じる人もいるかもしれませんが、大丈夫です。
数か月で1周を終える英単語帳や問題集も、10周もすると瞬時に答えが出せるようになります。
1冊の英単語帳も1時間もかからず終えることが可能です。



100周する人もいるくらいですよ!
各周回のポイントと復習方法
1周目の効果的な使い方
英単語帳を購入したら、できるだけ早く1周目を終わらせます。1周目は、全体像を掴むことが目的です。
細かいニュアンスにこだわらず、スピーディーに進めましょう。この段階では、完璧を求める必要はありません。
例文がある英単語は、先ず例文に目を通しましょう。
文脈の中で単語がどのように使われるかを知ることで、英単語が暗記し易くなります。
重要な点は、決して無理に覚えようとせず、軽く流す程度で十分です。



1~2週間でさっと見終わればOKです^^
2周目以降の効果的な学習法
2周目からはいよいよ本格的に暗記に入ります。
暗記の方法は次を意識して取り組みましょう!
- どのように復習するか?
- どんな道具を使うか?
- 英単語の1日の量は?



順を追って説明しますね!
エビングハウスの忘却曲線を利用する!





エビングハウスの忘却曲線は、人が新しい情報を覚えても、時間が経つとともにその情報を忘れていく過程を示したものです。
英単語100個覚えたとすれば、
20分で58個、1日経つと26個と思い出す量がどんどん減っていきます。
この特性を逆手に取り、忘れかけたタイミングで復習することで、効率的に記憶を定着させられます。
どんなツールを使うか? カードを利用する!


使用するカードは文房具屋さんで売っている『情報カード』を使用します。
通常の単語カードより広く厚く作ってありますので、繰り返しの学習にはもってこいです。
やり方は、表に問題や単語、裏にその答えや意味を書き、覚えていないものを重点的に復習!
短時間で何度も復習できるため、特に語彙や知識を増やすのに効果的です。



このような手法を『フラッシュカード』と言います!
英単語の1日の量は? 30〜50語がベスト!
1日の新規単語数は30〜50語程度が理想的です。
これ以上増やすと、復習が間に合わなくなり、挫折する可能性があります。
この数は、あくまで新規の単語を指します。
すでに長期記憶に入っている単語、例)dog flowerなどの単語は含みません。



見たことも聞いたこともない英単語を覚えることは本当に大変です。
復習する英単語数
新規単語の3〜4倍、つまり90〜200語程度の復習が適量です。これにより、新旧の単語をバランスよく学習できます。
新規の英単語50個+復習の英単語250、計300個を毎日やっていきます。
学習時間ですが、復習は1単語=1分と考えて30分を英単語暗記の時間とします。



長期記憶に入っている英単語は1度に100個も200個もできると思いますが、その後の復習が大変になっていきますよ!
エビングハウスの忘却曲線を活用したスケジュール
1日20単語から始める方法
エビングハウスの忘却曲線を活用して、フラッシュカードを使い英単語を1日20個ずつ覚える計画を立てる際には、以下のようなスケジュールを組むことができます。



忘却曲線に基づき、1日後、2日後、4日後、8日後、16日後、32日後に復習を行います。
復習スケジュール
- 初回学習: 20個を覚える(例: 1月1日)
- 1回目の復習: 学習から1日後に復習(例: 1月2日)
- 2回目の復習: 1回目の復習から2日後に復習(例: 1月4日)
- 3回目の復習: 2回目の復習から4日後に復習(例: 1月8日)
- 4回目の復習: 3回目の復習から8日後に復習(例: 1月16日)
- 5回目の復習: 4回目の復習から16日後に復習(例: 2月1日)
- 6回目の復習: 5回目の復習から32日後に復習(例: 3月4日)



繰り返す毎に負荷が軽くなっていくよ!



わかりやすく表にしてみました。
Date | 20 | 40 | 60 | 80 | 100 | 120 | 140 | 160 | 180 | 200 | 220 | 240 | 260 | 280 | 300 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1/1 | ● | ||||||||||||||
1/2 | ● | ● | |||||||||||||
1/3 | ● | ● | |||||||||||||
1/4 | ● | ● | ● | ||||||||||||
1/5 | ● | ● | ● | ||||||||||||
1/6 | ● | ● | ● | ||||||||||||
1/7 | ● | ● | ● | ||||||||||||
1/8 | ● | ● | ● | ● | |||||||||||
1/9 | ● | ● | ● | ● | |||||||||||
1/10 | ● | ● | ● | ● | |||||||||||
1/11 | ● | ● | ● | ● | |||||||||||
1/12 | ● | ● | ● | ● | |||||||||||
1/13 | ● | ● | ● | ● | |||||||||||
1/14 | ● | ● | ● | ● | |||||||||||
1/15 | ● | ● | ● | ● |
英単語帳を繰り返す際の注意点





効率よく暗記するためのコツがあります。それを実施することで、その後学習がスムーズに進んでいきます!
- 発音は必ず練習する
- スペルは無視する
- 英単語は書かない
- 学習進捗の確認をする



以下、順を追って説明します。
①発音は必ず練習する!
単語の意味だけでなく、発音も重要です。音声教材があれば積極的に活用し、正しい発音を身につけましょう。
先ず、発音記号を覚え、母音と子音を発声します。



日本語の意味は無視してもOKです。発音記号だけに集中しましょう!
②スペルは無視する
初期段階でのスペルの暗記はやめましょう。意味と発音の習得を優先し、スペルは後回しにしてください。
先ずは、英語⇒日本語をしっかり覚えていきます!
スペルの暗記はスピーキングやライティングの訓練に入ってからで十分です。



スペルが似ている英単語などは別途書き出し、後でスペルを覚えましょう。
③英単語は書かない
書いて覚えるよりも、見て聞いて覚える方が効率的です。
時間を有効活用するためにも、書く作業は最小限に留めましょう。



『書いて覚える』 これが英単語暗記の最悪な学習方法です。
④学習進捗の確認をする
英単語帳をやりっぱなしにすると、やはり忘れている英単語が増えていきます。
しっかりとチェックをしていき、忘却に歯止めをします。
また、テストの結果を記録しておくと自分の成長を確認できますよ!
自分に合った英単語帳の選び方


目的に応じた英単語帳を選ばないと、学習効率が悪くなります。
ここでは英単語選びについて述べてみます。
英単語帳は大きく次の2つに分けられます。
- レベル別の英単語帳
- 試験別の英単語帳
レベル別の英単語帳
レベル別英単語帳とは、『5,000語レベル』『8,000語レベル』といった分類をされている英単語帳です。
これは、既に5,000語は英単語を知っていているという前提で、次に必要なレベルの英単語を1,000語~2,000語収録している英単語帳です。
例えば、
- 大学入試=5,000語レベル
- TOEIC800=8,000語レベル
- TOEIC900=10,000語レベル
- 英検一級=12,000語レベル
このような分け方をしており、それぞれ自分の目指すレベルの英単語を選びます。
試験別の英単語帳
試験別英単語は、試験によく出る英単語を1,000~2,000語収録した英単語帳です。
効率よく試験対策が行えますので、試験を受ける人は必須の英単語帳です。
有名な英単語帳の例
デジタルツールの活用のススメ
英単語の学習を毎日やると、その数は何百、何千と溜まっていきます。
とてもじゃないですが、スケジュールを自分で管理することは大変難しくなります。



おそらくほとんどの人が計画倒れになってしまいます。
そこで英単語の復習のタイミングを図るためには、
PCやスマホで管理できるデジタルツールの使用を強くオススメします。



デジタルツールだと管理も簡単です!
おすすめのデジタルツール
昨今では英単語暗記用のデジタルツールが誕生しています。
どのツールを使用していいか迷うかもしれません。



ここではデジタルツールの条件を箇条書きにしてみたいと思います。
- エビングハウスの忘却曲線の理論を使っている
- フラッシュカード形式
- 発音記号とネイティブの発音が備わっている
- 十分な数の英単語(数千単位)が収録してある
- PC、モバイル両方に対応している
これらの条件を満たすデジタルツールでおススメがあります。
それが『ボキャビルダー』というツールです。
ボキャビルダーとは?


ボキャビルダーを使えば、『英語4技能』全てこれ1つで学習できる!



英語4技能とは以下の4つです。
リスニング(Listening)/聞く
スピーキング(Speaking)/話す
リーディング(Reading)/読む
ライティング(Writing)/書く
ボキャビルダーはこの『英語4技能』をバランス良く学習できます。



特に『リーディング』と『リスニング』のスキルは凄まじい成果がでますよ!
ボキャビルダーの内容
ボキャビルダーは一つのソフトの中に、下の4つの機能が使えます!
- 発音暗記
- 英和暗記
- 熟語暗記
- 話す訓練
<発音暗記>




先ず発音暗記は、発音記号を読め、正しいアメリカ発音を身に付けられるように出来ています。



発音を徹底的に練習すると、4技能全てが伸びていきますよ!
<英和暗記>




これは、英→日の暗記です。その数12,005もの英単語が収録されています!
これだけ掲載しているアプリは現段階では存在しません。



これだけ暗記できれば、英検1級、ペーパーバック(ソフトカバーの本)も怖くありません!
<熟語暗記β>




こちらはベータ版でまだ未完成なのですが、その数3682語です! この数も驚異的ですね!



英熟語も英単語同様、知らないとわからないものですので必須ですね!
<話す訓練>




こちらもベータ版で、スピーキング用に短文が641文用意されています。
今後は1万以上の文章を追加予定です。



641文がスラスラ言えるようになると日常英会話では困らないでしょう。
このように英語で求められる4技能全てがこのソフトで勉強できます。



詳しくは動画をご覧下さい。
まとめ



いかがでしたか?
英単語は一体何周まわせばいいか、検討が付いたと思います。
ここでは、総まとめとして振り返ってみます。
英単語帳は7周目から本格的に記憶が定着し始めるため、繰り返し学習が重要。
短期記憶から長期記憶に移行するためには最低でも10周が必要。
エビングハウスの忘却曲線を利用し、忘れかけたタイミングで復習すると効率的に覚えられる。
1日の新規単語数は30〜50語、復習はその3〜4倍が適量。
デジタルツールを活用することで、効率的な学習が可能になる。



最初は中々大変だと思いますが、繰り返せば繰り返すほど英単語の暗記は楽になっていきます。



是非、皆さんもスラスラ出てくる感動を経験して下さいね!